別府〜岡山 冬の旅 1 


12月22日夜 思いつきで旅に出ました。
クリスマスには まだ日があるので サンタさんが煙突から降りてくるまでに うちに帰ります。

フェリーは思いのほか快適でした。

別府湾からの寒風が吹く中 港に降り立ちます。
誰かが感慨に浸る人が 黒いシルエットを落としています。

朝7時に別府の町に降り立ちます。

大阪の通天閣にそっくりの 別府タワーがお迎えしてくれます。

この街はどこよりも大阪に似ています。

別府に来た一番の目的は 2006年11月に閉館した別府ユースホステルを 確かめにくること。

懐かしいユースの前に来てみると 以前置いてあったバイクや 自転車や 自動車は 跡形も無く 人の気配も無く ま新しい「売り家」の看板だけが 寒々しく建てられていました。

やっぱり閉館したんだ。。。
分っていたことですが 現実を前にしてみると あらためて悲しさがこみ上げてきました。

念のため 以前の場所 スギノイホテルの上にも 確認の為に行ってみましたが こちらも売り家の看板が出ていました。
悲しい・・・・・

しばらく別府を離れられず 2時間ほどじっとしていましたが 気を取り直して 出発します。
空を見ると 北と東方向の空が明るく 私の好きな青空が広がっていました。

まずは門司まで走ろう。
宇佐から中津へ抜け 海岸沿いを福岡県まで走ります。
あっという間の100kmあまり
気がつけば関門トンネルを抜けて 下関まで来てしまいました。

そのまま勢いで 2号線を突っ走ります。

本当は 一日博多あたりでブラブラして 夜の新門司からのフェリーで 今日帰るつもりでしたが 来てしまったものはしょうがない、自走で帰りましょ。

いつもながらの計画性のなさは 自分でもあきれ返るほどですが 走りたい衝動が強く 幸いお天気も良いようですから このままツーリングを楽しみましょう。

ついでに行ってみたい場所が 山陽路には幾つもあるし よい機会です。 
いつもながら 2号線を走るには 細心の注意が必要です。

バイパスなどは125cc以下の原付バイクは 通行禁止のところが大変多く 側道を走ったり また 別ルートの旧道を捜してそちらを走ったりする必要があります。

無料の道路だからといって 快調に走っていると 交通違反してしまう事があるのです。

原付で一気走りなんて 簡単と思われる方が いらっしゃるかもしれませんが それなりに原付ツーリングなりの難しさがあるのです。

そんなの気にしない ばれなきゃ走れるし・・・・
そんな日に限って 取締りが行われることがあって 注意が必要なのです。
気持ちよく走るためには それなりの方法があると思います。

「おおらかさ」と「いいかげんさ」を履き違えてはいけません。

途中ネズミ捕りにも2回遭遇しました。

1回目は事前に察知して事なきを得ましたが 2回目は上り坂でのネズミ捕りで ハンターでは速度が上がらず ふうふう言いながらの登りの途中でしたから 制限速度を越えておらず 難なく通過できました。

遅いバイクに乗っていたおかげで助かったのですが 何か複雑な気分です。
おまわりさんも 笑ってました。

平地でも今日は風が強くて 風の抵抗で速度が上がらず 殆ど制限速度以上では 走れませんでしたが(笑)
そろそろ腹が減ってしょうがないのですが 適当な店がありません。

国道沿いには 全国どこにもあるハンバーガーチェーン店 同じくカレー店 ラーメン店・・・

せっかくここまできたのだから 何か地元の食材を食べたい・・・

まいどおなじみの回転寿司で 地元食材っぽいものを中心に選んで食べました。
スズキ 鯵 鰯 鯖 鯛  どれかは ここの海で獲れたものだろうと思いながら 味わって食べました。
ご飯がほんわかと暖かくて 大阪のつかみ寿司を思い出して美味しくいただけました。
前を流れているものより 直で頼んだほうがやはり美味しい。

岩国の手前で 御夫婦のライダーさんとお話しました。
お二人ともお揃いのバイクとお揃いの革ジャン。
奥さんは化粧っ気もなく スッピンのようでしたが そこがまた格好が良くて素敵でした。

仲良きことはよき事かな。

お二人の時間を大事にされている 素敵なご夫婦でした。

有名な錦帯橋にも寄ってみました。

美しいアーチを描き 派手さの無い色合い 山河に溶け込む 美しい姿。

夕刻でしたが それがまた橋の姿を強調して より美しかったです。

しばらく眺めていました。



広島の町に入りました。
暗くて行き先が分りません。

ひたすら2号線を辿り また知っている地名を辿りながら 迷いつつも先へ進みます。

広島は何度か来ていますから 今回は素通りしたいのです。

きれいな画像ですが 走っている本人は迷わないように必死なのです。

数時間ごとに トイレ休憩で立ち寄るのは ツーリングライダーのオアシス コンビニエンスストア。

ここで水分補給をして そのためまたトイレが近くなって また先で立ち寄る。 この繰り返し。

道を尋ねたり 身体を暖めたり 地元の惣菜を眺めたり・・・・・

道の駅が少ない2号線では 貴重な立ち寄りどころです。
ただしトイレ休憩したら すぐに出ないで 何か一品買うことは忘れません。

広島市内を抜けて 東広島市へ。
辺りは真っ暗です。

寒くなってお酒が飲みたいところですが 運転中なので飲酒は厳禁です。

あーあ 広島市内で宿を取ればよかったかなあ?

このままどこまで走れるか思案中・・・・
とりあえず 腹ごしらえと作戦を練る為 夕食タイムにしました。

わりとお客さんが多くて期待が持てそうです。
トンコツラーメンと牡蠣飯のセット。

あっさり系のトンコツラーメンは 身体が温まりました。広島だけに 牡蠣飯がついて かなりお得なお値段でしたよ。

牡蠣のエキスがご飯に滲みて とっても美味しかったです。

この時点では 尾道まで行って宿を取るつもりでしたが このまま進むと 尾道到着は最悪21時頃になりそう。

どうしようかなぁ・・・
途中ガソリン補給に立ち寄りました。

スタンドマンに 尾道までの到達時間を聞いてみると やはりかなり厳しいもよう・・・

走るのは平気ですが 遅く着いて旅館が開いているかどうか かなり難しい状況です。

スタンドマンの勧めで 近くの簡保に泊まることにしました。
簡保の宿竹原に行ってみると 予約なしでしたが 泊めてもらうことが出来ました。

運良くシングルルームが空いていて 安く泊まることが出来ました。

ビジネスホテルや旅館だと 予約無しで行くと 大抵高い部屋を吹っかけられることが多く 嫌な思いをしますが 簡保の宿や国民宿舎などは そういうことが無く 安心して泊まれます。

部屋はシングルルームなのですが わりと広くて気持ちが良く得した気分です。

ここは日帰り入浴施設が併設していて 宿泊者も利用が出来ます。
大きな風呂(温泉)に入れて バイクは屋根の下に停めることが出来て安心だし 部屋は静かで快適 値段は素泊まりなので 安く上がったし いうことはありません。

次に来ることがあれば 素泊まりではなく 食事つきで泊まってみようかな?

3階のフロアの端の部屋 角にあってとても静かで良かったのですが 元来怖がりの私としては 落ち着かなくて 部屋の明かりを消さないで眠ったことは内緒です。 


二日目

戻る